出っ歯の弊害
こんにちは、きど歯科です。
最近の小児患者さんの中で、虫歯や歯肉炎といった歯科疾患に加え、噛み合わせに問題のある方、いずれ問題になるであろう患者さんが多くみられます。
『出っ歯』一口に出っ歯といっても、前歯が突き出ている出っ歯が一般的な出っ歯です。
最近多く見られるのが噛み合わせの深い出っ歯です。歯並びは一見普通に見えますが、下の前歯を上の前歯が覆いかぶせていて、これも歯科医学的には出っ歯の分類に位置します。
写真は載せにくいので、ご自身でググってみてください。
前に突き出でいる出っ歯は見栄えが気になるなど主訴がはっきりします。しかし、噛み合わせが深い出っ歯は見た目は普通なので健康に見えてしまいます。
しかし、今の子供達のほとんどは出っ歯です。若い芸能人の多くに出っ歯がみられます。
最近話題のコー◯ですか?。あの子も立派な出っ歯です。
なぜこんなに出っ歯が増えてしまったのか?それは前歯を使わない習慣が招いています。
世の中便利になりすぎて、食事まで便利になって噛まなくても飲むだけで、そんなに噛まなくても食べることのできる食事が増えすぎて、子供達の発達を妨げています。
ちゃんと食事でも苦労をすべきなのです。きちんと前歯を使う食事を行うことで出っ歯になりにくくなります。
矯正治療でも骨格診断をしっかり行えば、比較的簡単に治すことのできるケースもあります。見た目だけのなんとなく診断で広げる入れ歯の装置では治る場合もあれば、治らないこともあります。しっかりと診断してから行うと良いでしょう。
私も入れ歯の矯正装置は使います。しかし、それはしっかりとした診断が出ているから使うのです。見た目で狭そうだね〜で入れ歯矯正装置を使用すると、うまくいく時もあればそうでない時もあります。安く済むからと思って安易に手を出して取り返しがつかなくなる前にしっかりとお考えいただければ幸いです。
あともう一つ、あまり知られていないのが、出っ歯(過蓋咬合)と顎関節症の関係です。出っ歯になると、顎が前に出しにくくなります。あごの関節は後ろ方向(耳の穴)に成長しますので、顎の関節を壊しやすくなります。
そして、難聴や耳鳴り、眩暈などの不定愁訴を訴える場合もあります。矯正治療で治るかどうかは別ですが、治療しておけば予防的な要素はあるかもしれません。
いかがでしたか?ただの出っ歯と思っておられた方は、今一度立ち止まって、お考えになってはいかがでしょうか?顔はみんなそれぞれ違うのにほぼ同じ入れ歯矯正装置。不思議に思いませんか?
海外では、ブラケットを装着して矯正するのは一つのステータスと言われています。今も昔もブラケット(金属のボッチ)を装着して矯正するのが、診断さえしっかりしていれば確実性は高まります。
もし、骨格のきちんとした診断を受けて矯正をお考えであればきど歯科をご用命下さい。
安城市 きど歯科 0566-95-2360