こんばんは、きど歯科です。

 

今回は、口が開きにくい時にどうするかをお話しします。

 

口が開かない、口を開け閉めする時に顎が痛い、顎がカクカク・ジャリジャリするなどの総称を『顎関節症』と言います。

 

顎関節症の進行の流れとしては、まずは筋肉の強張りから始まります。顎の関節は周囲に複数の筋肉が取り巻いています。その筋肉の強張りが継続すれば関節に直接負担が掛かるようになります。その状態が続くと関節そのものが壊れます。

 

大まかに顎関節症の治療を流れで言いますと、筋肉のマッサージから始まります。筋肉の強張りを解除することによって関節が楽になって日常生活に支障がなくなればタダで治ります。

 

マッサージには様々な方法がありますが、きど歯科で行われている方法を解説します。顎関節症の方は耳の下辺りが痛いと言われる方が多いです。そこには開けるための筋肉があり、強張っている方がほとんどです。

顎のエラの内側に指の腹を当てて上に向かってマッサージします。痛気持ちいいくらいの力で5〜10分程度、湯船に入っている時に行うと効果的です。凝っている方は初めはほどほどにしてください。あと、首側(内側)に力を入れすぎると頸にある太い血管を刺激しますので気をつけてください。

 

そうすると、中にはその場で開きやすくなる人もいます。お試しください。もし分からなければ当院までお問い合わせください。

 

次にマッサージしてもほとんど効果のない人にはほぐした筋肉をすぐに強張らせてしまう要因が他にあると考えます。それは噛み癖や噛み合わせが悪くてすぐに筋肉が強張ってしまうケースです。

 

こうなった場合では、夜間装着するマウスピースを作成いたします。マウスピースには様々な形や素材があります。当院では下あごに二つに分けて入れることが多いです。違和感が強くて使えなかった方に向いています。場合によっては上に入れる場合もあります。

 

当院ではマウスピースを入れるだけでなく筋肉がリラックスしやすい噛み合わせを付与します。そうすることで、夜間の歯ぎしりに対応できます。

 

余談ですが、成人の8割近くの人がはぎし・食いしばりをしていると言われています。なので、むしろやっていない人はいないくらいです。なので、ほとんどの人にマウスピースが必要と言っても過言ではありません。その必要性は顎の関節保護のためです。

 

そして、なぜ歯ぎしりをするのか?は後日します。

 

本題に戻ります。マウスピースを装着して3ヶ月くらいは毎晩使用して頂きます。早いと翌朝から効果がある方もみえます。詳しくは『患者さん感想文』にて紹介していますのでご参考にしてください。

 

その後はマウスピースから離脱する方向に進めます。しかし、うまく離脱できない、依存してしまう場合には、そのまま使用を継続するか、噛み合わせそのもを変えてしまうかのどちらかになります。そこはかなりシビアな話になりますので、しっかりとカウンセリングさせてください。

 

今回、治療に関して色々と説明させて頂きましたが、実は予防もできます。それは、毎度お馴染みの『噛み癖』です。これを『両噛み』に変えることで筋肉を均等に使用するので負担が少なくなります。もし、両噛みできない場合は歯の治療を必要とすることが多いので、もし気になることがございましたらご用命ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

 

きど歯科