こんにちは、きど歯科です。

 

未だコロナの影を落としている昨今。当院では、お口の中もより健康にしたいという患者さんが多く来院されます。

 

コロナにならないようにという考えからか、少しでも健康を高めたい意識は日々高まってきているように思えます。

 

その中でも『乳製品』を摂取している方が多くおられます。普通は、メンテナンスに行って掃除して終わるのですが、お口を拝見すると『お口の雰囲気』が変わっているのです。

 

それは『汚れのつき方』、『短期間での虫歯発生』、『顕微鏡検査での大きな変化』です。

 

何を言っているのかと言うと、乳製品つまり『乳糖』を摂取することが虫歯の進行に大きく関わっているということです。

 

実は初期虫歯は『砂糖』の摂取によるエナメル質溶解、歯軋り食いしばりでエナメル質が欠けることにより起きます。そこへ『乳糖』が入ってくると、歯の第2層の象牙質が溶け始めます。これが虫歯の進行です。

 

乳製品は何かと健康にタグ付けされやすい商品です。『インフルエンザに!!』、『高血圧に!!』、『花粉症に!!』などなど…これは全て虫歯の進行に関わります。

 

そして、加齢とともに、歯周病の進行とともに、歯茎は徐々に痩せていきます。すると、歯の根が露出します。そこにはエナメル質はありません。セメント質か象牙質しかありません。そこはすぐに虫歯になります。

 

健康と思ってやっていたことがお口の健康を害してしまっている可能性があるので注意が必要です。でも、健康になりたい気持ちもあります。どうすればいいのでしょうか??

 

歯科医師の中には、摂取自体を完全否定する先生もいます。ですが、患者さん本人の希望や意思も尊重すべきかとも思います。非常にジレンマですが、私は後者です。

 

ではどうするのか?それはリスク把握をされた上で摂取し、お口の中に成分をなるべく残さないことを行動目標にしていただくのが『妥当・適当』なのではないでしょうか?

 

みんなで誕生日会に参加して砂糖入っているからケーキ食べないなんて人はいませんよね(笑。そうです。シラけてしまうのです。すぐに歯磨きできないなら口を濯いだり、キシリトールガムを噛んだり、キシリトール100%ラムネを噛んだり、ティッシュで歯を拭ったり、いくらでもリスクを下げる方法はあります。

 

『工夫をする』ことによりお口の健康管理はしやすくなります。ただ、これは聞かなければ絶対にわかりません。教えてもくれません。大体の人は砂糖が悪いとは知ってはいますが乳製品が虫歯の進行に関わっていると知っている人はほぼいません。

 

なので、『お口の雰囲気』『顕微鏡検査』を見ていくことで、その変化を知ることができます。歯科衛生士がメンテナンスをして、ドクターのチェックがないメンテナンス方式の歯科医院では、そこまでのお口の変化を見抜くことができる可能性は低いかもしれません。

 

最近、きど歯科では、メンテナンスのチェックをより充実させるために、患者数をわずかですが減らしました。すると、チェック時間も増えたし、お話・アドバイスもよりできるようになりました。

 

そういった、診査診断や会話の中で、関係なさそうで実はお口と関係のあることもアドバイスできるのです。

 

きど歯科でのお口の健康管理が少しでもお力になれそうであれば幸いです。

 

きど歯科ホームページ

https://kido-dc.net/

 

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