片噛みの弊害 ver.2
おはようございます、きど歯科です。
前回に引き続き、片噛みの弊害についてお話したいと思います。
前回は、片噛みを続けることによって起きる歯への影響に関して記述しました。
今回は、歯を超えてその周囲への影響をお話します。
片噛みを続けていると、歯が痛くなるのは前回までのお話でご理解いただけたかと思います。実は、歯がストッパーの役割をしていて、それ以上影響が出ないように食い止めていたのです。
例えば、歯に痛みが発生していると、理由が見当たらないと、噛み合わせを調整します。実際にこれは歯の痛みを取るために必要な治療です。ここで、問題になるのが、片噛みへの指導です。
片噛みを続ければ、痛みは引きにくく、さらには顎がズレやすくなってしまいます。
ズレると次に何が起きてくるのか?それは顎の関節への負担です。噛み合わせの調整をする前から筋肉への負担は始まっています。そこへ顎のズレが起きると、関節の構造そのものへの負担が起きます。
顎がカクカク・ジャリジャリ鳴り始めます。そのうち、口が全く開かないようになったり、口の開け閉めの際に痛みが出るようになります。
次は、さらにその周囲への影響が出ます。こめかみの痛み(偏頭痛)、耳鳴り、肩こりなど、波及しやすくなります。
これは理論通りであればこういった症状が出やすくなります。その出方は様々で、いきなり偏頭痛が出たり、肩こりが出たりなど、先が見通しにくくなります。
つまり、片噛みをすることはとても危険なのです。そして、一度そういった症状が出てしまうと、なかなか収束しにくくなります。
きど歯科で行う噛み合わせ治療は、まず、片噛みをなくすことに重きを起きます。そして、筋肉のマッサージ、次にマウスピースです。
この順番であれば、基本的には歯を直接いじる必要はないので安心です。いきなり歯をいじって症状が悪化してしまったら、元も子もありません。
基本的にはマウスピースをやってしばらく様子を見ていきます。概ね3ヶ月くらいはそのまま様子見とします。その中で、少しでも改善があれば、効果ありと判定します。
3ヶ月経過し、その後にマウスピースから離脱していくのですが、中にはマウスピースなしでは生活できない人もいます。
その場合は、マウスピースを継続使用していただくか、噛み合わせそのものを変えていくかになります。噛み合わせを変える治療になった場合、まずは奥歯を治療ずみであれば仮歯に変えます。未治療であれば、治療そのものをやめるように提案することもあります。
そして、仮歯に変えて、日常でも症状が抑えられた状態で維持できれば、しっかりとりた被せ物へと移行します。
これが、きど歯科の噛み合わせ治療の流れです。
いかがだったでしょうか?噛み合わせ治療は医院によって様々です。しかし、なるべく患者さんが安心して、負担の少ない形で提案させていただきたいので、この方法をとっています。
噛み合わせ治療が気になったり、既に体調を崩されている方、きど歯科をご用命ください。
安城市 きど歯科 0566-95-2360