きど歯科の考えるインプラント治療
おはようございます、きど歯科です。
先日インプラントについてお話しました。それに追記したいことがありましたので、掲載します。
インプラント治療は高額でありながら一生物ではなく、インプラント自体も歯周病になってしまうこともあります。
近年問題になってきているのは高齢者のインプラント管理です。昔インプラントを行なったが、病気で体が不自由になってしまってインプラントの管理ができなくなってしまった。という話を耳にします。
インプラントが20年近くもつ人もいれば、10年くらいでダメになってしまう人もいます。その差はやはり定期管理でしょう。清掃の管理、噛み合わせの管理、これをしっかり行うのですが、それができなくなるとやはり長持ちしないでしょう。
もしダメになってしまったらどうするのか?撤去するかどうかを考えます。撤去しないで済むのならインプラント周囲の悪くなっている所を除去して骨をある程度再生させたりすることも、できる場合があります。
もしできなければ撤去に至ります。撤去したら、次はどうなるのか?再度チャレンジしてインプラントを入れるかを考えます。もしくは、両隣を削ってブリッジにするか、入れ歯にするかを考えます。ここで大事なのは年齢です。
50歳で再チャレンジして、仮に20年近くもったとして、70歳です。それくらいの歳であれば撤去したりする手術に耐えられるかもしれません。それでも何かしら内科的疾患を患うこともあるのでオペに制限が出ることもあります。
ですので、年齢、内科的状態を考慮するとなかなか厳しい条件が入ってきます。
もし、撤去もままならないほどであれば、スリープといって、金属のネジを残して歯茎で覆ってしまうという方法もあります。
インプラントが菌の繁殖場所になってしまうと、高齢になって行った時に誤嚥性肺炎の可能性が増してしまいます。ですので、繁殖場所、つまり感染源をなくすために撤去かスリープさせるかを考えます。
次に考えるのは、何のためのインプラントかであるか、つまりインプラントの位置付けです。
噛むためのものか、見た目のためか、入れ歯を入れたくないためか、歯を守るためか、などなど様々な理由や悩みをもってインプラントをされます。
歯が抜けてしまって、しばらくすると、骨はどんどん痩せてきます。これは廃用性萎縮と言って、歯を支える役目を終えたから衰えるということが起きます。抜いて何年も経過してからインプラントをしようとしても骨が痩せてしまって出来なくなることがよくあります。
ここにインプラントがあると、廃用性萎縮が起きにくくなります。そして、インプラントがあれば、隣の歯を削ったりする必要も無くなります。
しかし、いつかは寿命がきます。ここなのです!いつかはインプラントもダメになってしまいますが、それまでの期間、歯を削らずに済んでいるのです。先程も言いましたが、インプラントには様々な目的がありますが、きど歯科では残っている歯をしっかり守ることを大きな目的にしています。
ですので、インプラントがダメになった時には、『今まで歯をいじらずに済んだ』という所に重きを置いているのです。
他院さんではインプラントのカウンセリングをする時にどんな内容で話をするのかは存じ上げませんが、インプラント治療をする上でしっかり納得して受けて頂きたいと思います。
もし、インプラント治療を今後受けようかと思っていたり、少し心配事がございましたら、きど歯科をご用命ください。
安城市 きど歯科 0566-96-2360