こんばんは、きど歯科です。

 

今回は、親知らずの抜歯に関してお話しいたします。

 

親知らずが痛くて歯医者さんにいくと『これは抜いた方がいいでしょう』、『お薬を飲んで様子を見ましょう』、『今日抜いた方がいいです』などと言われます。

 

そうなんですね、わかりました。とスッキリ納得できればいいですが納得できない場合もあります。

 

当院での抜歯基準に関して解説します。

 

①痛くてもそうでなくても、まずは患者さんの希望を聞く

抜歯自体に怖いイメージを持っています。親知らずの抜歯となれば、腫れる、痛いイメージが

さらに加わり、抵抗感が増します。抜くメリット、デメリットと抜かないメリット、デメリットを

説明して患者さんに天秤にかけてもらいます。自分が納得した上で抜いたり抜かない選択をして

頂きたいと思います。

 

②親知らずが大きな虫歯になっていて痛い場合

この場合は、虫歯によって歯の神経が痛いのです。よって、歯自体を抜歯して無くしてしまうか、

歯の神経を取る治療をして痛みを取るかの2パターンです。

治療する場合は、再発してしまうことを考慮していただかなければいけません。ただでさえ磨きに

くいのに、抜かずに治療してもほぼ99%位再発します。また、奥歯すぎて治療自体がうまくいき

ません。それでも抜きたくなければ抜かないし、考えが変わって抜きたくなるかもしれません。

ここも患者さんとしっかりカウンセリングさせて頂きます。

 

③親知らず周囲の歯茎が腫れてしまっている。

下の親知らずによく起きます。真横に生えていると、歯垢(しこう)の除去ができずに蓄積し続け

ます。体調不良に合わせるようにして腫れてきます。初めはほかっておいても勝手に落ち着く

ケースがあるので、なかなか歯医者に足が向きにくいです。しかし、最近はかなり短期間で腫れる

ようになってきた、と言われます。ここまで来るとそろそろ抜歯した方がいいです。なぜかという

と、大事な時に限って腫れたりして仕事や、日常生活に支障をきたすからです。しかし、1回目に

腫れたケースではおそらく抜く気にはならないでしょう。そこで抜歯をおすすめしてもただの

押し売りにしかなりません。よっぽど抜く気満々で来院されていれば別ですが、ほとんどの方は

何とか抜かずに切り抜けたいのです。ですので、ここでも、抜かないメリット、デメリットを

説明させていただいて、天秤にかけてもらえればと思います。

 

下の親知らず周りの歯茎が腫れてはいるが、その根本原因が上の親知らずが噛み込んで腫れている

ケースもあります。この場合は、上の親知らずを抜いてしまうか、上の親知らずを削って当たら

ないようにするか、どちらも嫌なら薬を飲んで様子を見るかのどれかになります。

 

④顎関節症の原因になっている

この場合は非常にシビアです。顎の関節近くの親知らずが関節にダメージを与えていることがよく

あります。しかし、歯科医師がこれは顎関節症の原因だと思っても、噛み合わせのチェックをし

て親知らずに有害な噛み合わせがあっても、抜歯をする気持ちにはほとんどの方はなれません。

当院ではまずマウスピースを作らせて頂きます。マウスピースを装着すれば、親知らず同士が当

たらなくなります。そうすることで関節を休めます。そこで改善が確認できれば初めて抜歯をす

るしない、噛み合わせ調整をするしないという話になります。

 

以上に長〜い文章を列挙しました。親知らずでも大事な1本ですし、体の大事な一部です。自分の歯を大事に考えて頂きたく思うので、しっかり説明させていただいて、納得して選択して欲しいのです。

 

もし、親知らずに不安がありましたら当院には精密診断できる最新の歯科用CTがありますので、いつでもご用命ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

きど歯科