こんにちは、きど歯科です。

 

今日は、子供の歯並びに関してお話しします。

 

『最近の子供はアゴが小さい』などとよく耳にします。実際に来院される子供の口を見ると乳歯の時点で綺麗に並んでしまっているか、すでに歯並びが前後してしまっています。

 

ここで、『ん?』と思われた方はいませんか?実は子供のというか、乳歯の歯並びは揃っていては生え変わりに不利になってしまうのです。

 

これは、乳歯よりも永久歯の方が大きいことが原因で、顎が小さい上に大きな永久歯が生えてくるので並びようがないということです。

 

ここまではよくある話です。

 

最近ではこんなことも言われています。実は縄文時代の人と顎のサイズは実はそんなに変わっていないという歯医者さんもいます。

 

ではなぜこんなに歯並びが悪くなったのか?それは、食べるものが変わって噛み方が変わったのです。子供が食べ易いようにと気を使った結果、小さくて柔らかいものへと食べ物は変化していきました。その結果、噛む動作が弱くなり、歯に刺激が働かなくなり歯並びが悪くなるというのです。

 

硬いものの代表格はフランスパン、スルメなどがイメージできますよね。そして、すり潰し動作をする噛み方をしなくなったのが大きな理由だそうです。みなさんされていますか?我々大人もあまりしていない気がします。

 

私には3歳の子供がいます。親がやっていることは一生懸命に真似しますが、大人が硬いものを食べなければ、一生やらないかもしれません。

 

昔ながらの『スルメでも喰っとけ〜』っていうような台詞はまんざらでもなかったのではないでしょうか?やはり人間使わないと退化してしまうかもしれません。

 

ここで『退化』という言葉が出てきたので補足します。親知らず、前歯の真ん中から2番目(側切歯)、5番目(第二小臼歯)が最近生えない子供が増えてきています。

 

パノラマレントゲンと言われる大きなレントゲンを撮ると、先程挙げた永久歯の種が見あたらないことがよくあります。なぜでしょうか?ここから先は憶測ですが、噛まなくなってきているからです。噛まなくなると、遺伝子が不要なものと判断し、次の世代に歯を残さないのかもしれません。

 

しかし、これはひょっとすると歯並びが悪くなることに対して、遺伝子が退化ではなく『進化』しようとしているのかもしれません。確かに歯が少ないのは残念だったり、みんなと違う感じがしますよね。でも、今の噛む習慣のまま正常な歯の本数が生えてしまったら歯並びがガタガタになってしまいます。そこで、歯の本数が少なければ歯並びがガタガタする可能性は少なくなりそうな気がしませんか?

 

もし、前歯が一本少なかったりすれば、見た目に不自然さが出易いのでご相談ください。

 

歯列矯正に関しては矯正専門医とタイアップして治療に当たっています。『見た目での診断』、『とりあえず広げる』のではなく、骨格を診断して成長を予測しながら行なっていきます。

 

もし歯並び、かみ合わせが気になる場合はご用命ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

きど歯科