過蓋咬合って??
こんにちは、きど歯科です。
最近来院される患者さんの傾向についてお話しします。
1歳半、3歳児検診で、『過蓋咬合』と言われたことはないですか?上の前歯が下の前ばを覆っている状態を言います。
この状態は、前歯の並びは問題ないように見えます。そして、永久歯でも意外と並びは悪くなさそうに見えます。
ですが、これには先々に大きな問題が起きうる可能性を持っているのです。
何が問題かと言いますと、下の顎が上の顎に覆い被さっていることで、下顎が自由に動かなくなるのです。人間、ストレスを受けると、ある一定数の方が歯軋りや食いしばりをしてストレスを解消しようとします。
そこで過蓋咬合であると、下顎が自由に動かずに、顎の関節周囲の筋肉が緊張し始めます。最近では、中学生のお子さんに顎関節症をお持ちの方が来院されました。
症状を詳しく聞いていくと、朝起きた時にだるい、耳が痛い、耳鳴りがする、めまいなどはとは一見関係ないような症状が次々と炙り出されてきました。
実は、この症状は全て噛み合わせに問題のある人に起きる可能性のある症状なのです。
その方に顎関節症専用のマウスピースを装着すると、1〜2週間で、体調の改善が見られました。
※)個人差あり
しかしながら、この治療はマウスピースを夜間に装着して、3ヶ月ほどしか装着しません。なぜなら、脳がその噛み合わせの位置を覚えてしまい、マウスピースがないと生活できなくなってしまうのです。
それはそれで問題です。マウスピースを外せば全く合わない噛み合わせになってしまいます。ですので、3ヶ月経過したら、『離脱』をしなければいけなくなります。
離脱後に、問題なく生活できればよしです。難しかった場合は、また今までの噛み合わせで生活を強いられます。それが厳しければ、マウスピースの噛み合わせを自分の噛み合わせにする必要があります。つまり、被せ物をやり直す、矯正治療をするという選択になります。
今までは、もし矯正治療に発展した場合、治るかわからない場合が多々ありました。しかし、インビザラインのスキャナーが導入されたことで、マウスピースの噛み合わせをスキャナーで読み込み、それに合わせて矯正治療をするという方法をある先生にご教授いただきました。
体の不調なので、個人差が出やすい治療になります。治療後にしっくりこないなどモヤモヤする方いるのも事実です。矯正治療後にもマウスピースを併用しなければいけない場合もあるのは承知しておいてください。
以上のようなメリットデメリットを把握してもらった上で治療を選んでいただければ幸いです。
きど歯科では、前歯の歯並びがただ並んでいるだけの矯正治療はしません。噛み合わせからくる体の不調まで診査させて頂きます。
お悩みの方はきど歯科をぜひ御用命ください。
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