こんばんはきど歯科です。

 

今回は、銀歯が取れてしまう理由についてお話しさせていただきます。

 

銀歯は、接着剤を使用して歯に接着させます。銀歯は平均的に8年程度の寿命と言われています。

 

『えっ?私の口の中の銀歯はもっと使っているよ。』と思われる方もいるかと思います。いい条件で治療できれば10年以上使用できる場合もあります。

 

しかし、中には苦しい条件下で治療せざるを得ない場合もあります。これは再治療を重ねることによって歯の残量が少なくなってしまうことに起因します。

 

よって早くて5年以下で再治療を余儀なくされてしまう場合もあります。これを平均して8年前後というデータが出ているのです。

 

ここで、本題に戻りたいと思います。なぜ取れてしまうのかをお話しします。

①単純に接着剤の寿命がきた

②虫歯が再発した

③偏った噛む癖(噛み癖)

以上が銀歯が取れてしまう理由になります。

 

②の虫歯の再発についてですが、これは様々な視点で考える必要があります。一口に再発と言っても銀歯の縁から再発するものもあれば、銀歯の中にわずかに虫歯菌が残っていてじわじわ中で進んでしまうこともあります。中で再発するケースに関しては術者の技量に依存します。しかし、縁から再発してしまう場合に関しては、銀歯の特性上やむを得ないこともあります。

 

銀歯の特性とは何か?それは金属が変形してしまうことにあります。金属は曲がる(変形する)性質を持っています。長年使用していると銀歯の縁が徐々に合わなくなって隙間ができてしまいます。そこからばい菌がついてしまって再発してしまいます。

 

次に、③噛み癖に関してです。これは、①と②に関係します。偏った噛み癖があれば、銀歯の縁は変形しやすくなります。つまり再発しやすくなります。また、接着剤も壊れやすくなり、外れやすくなります。『決まって右下の奥歯がよく取れる』など思い当たることがあれば噛み癖が原因です。

 

もし、噛み癖の逆側に何か原因があれば早急に治療する必要があります。単純な癖ならば練習すればバランスよく噛めるようになります。コツは前歯で噛み切って両方の奥歯で同時に咀嚼すれば均等に噛むことができます。

 

そもそも、噛む癖は利き手があるように普通なのでは?と思われる方もいるでしょう。しかし、口の中では、とても有害な作用しか生みません。

 

①銀歯が取れやすくなる。

②虫歯でもないのに、知覚過敏が起きやすい。

③進行すれば、虫歯でもないのに神経を取るほどの痛みが出てしまう。

④歯周病が部分的に急速進行してしまう。

⑤頭痛がしやすい

⑥肩こりがひどい

などの有害作用が起きます。先ほどの両噛みができれば予防しやすくなります。

 

以上、銀歯が取れる理由についてお話しさせていただきました。

 

銀歯の中で虫歯になっているかは、レントゲンを撮影し、条件が良ければ、銀歯と歯の間に隙間が見えますのでそこで判断できます。痛くなくても再発しているケースはよく見受けられます。いわゆる車検切れの車で走り続けるに近いものがあり、とても危険です。もし、ご心配であればきど歯科までご連絡ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

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