こんにちは、きど歯科です。

 

先日、メンテナンスに訪れた患者さんで、とても興味深いケースに遭遇しました。

 

通常、緑茶を頻繁に摂取している方は利尿作用に負けてしまい、口腔内はカラカラになり、顕微鏡検査で結果は悪くなる傾向にあります。

 

しかし、ある患者さんは15分置きにちびちびと飲むそうです。トイレももちろん近くはなったそうですが、体内への水分供給は十分されており、口腔内の乾燥感は認められませんでした。

 

そして、顕微鏡検査がとても良好で最近の動きがほとんど見られませんでした。これはとても意外な結果でしたが、この摂取の仕方は脱水の時に飲む方法と同じで、体内に残りやすい飲み方になるので、とても利にかなっています。

 

そして、緑茶の良いところをしっかり活かしています。それは、カテキンとフッ素です。カテキンによる抗菌効果、フッ素による歯質強化を狙うことができるので、歯と歯茎両方に効くということになります。

 

もし、この飲み方ができれば、緑茶がすごいことになります。が、まだ試して1ヶ月になりますので、まだまだどのような流れになるかまだ分かりません。現実的にはこの水分摂取の方法ができる方はかなり限られています。そう、仕事をしながらすることはほぼ不可能です。

 

よって、時間に余裕のある人はこの15分置きにちびちび飲み、忙しい場合は利尿作用のない飲料に切り替えるのが出来るベターな選択かもしれません。

 

今回の件は、今までの常識が変わった瞬間でもあったし、とても勉強になりました。まだまだ歯科の領域は未開拓エリアが数多く存在します。今後とも患者さんから数多くを学ばせて頂きたいと思います。

きど歯科