おはようございます、きど歯科です。

 

今回は、唾液の役割についてお話したいと思います。

 

唾液は、主に3つの大唾液腺と呼ばれる組織から分泌されます。その他は、唇、舌などの歯や歯茎以外の粘膜からでる小唾液腺があります。

 

唾液は、血液から作られていることは以前にもお話しました。

 

その唾液分泌のメカニズムは見る、想像、匂い、食べる行動によって分泌されます。また、精神状態によっても変わります。興奮・緊張状態(交感神経優位)の時はネバネバ(粘液性)唾液が、リラックス状態(副交感神経優位)の時はサラサラ(漿液性)唾液が出ます。

 

唾液が分泌された瞬間は無菌です。しかし、すぐに口の中の菌に汚染されます。諸説ありますが、唾液1ml中に含まれる細菌数は数千万〜と言われています。1日にばい菌を1〜3gも嚥下・摂取していることにもなります。

 

そうなると、体内で害が出ない様に、唾液にはばい菌が増えすぎるのを防ぐ作用があることはよく分かります。

 

よく知られた作用は、①お口の中が酸性になったのを中和させる(緩衝)作用です。その他には②デンプンを糖に変える消化作用、③ばい菌やウイルスから守る抗菌作用、④粘膜の保護作用、⑤粘膜の修復作用が挙げられます。

 

あと、食べるために必要な作用もあります。食べ物を食道〜胃へとスムーズに流れやすくする為に『食塊形成』作用、総入れ歯が引っ付きやすくなる(吸着)作用、味を感じやすくする味覚の誘発作用があります。

 

唾液が減ってしまうことで、上記内容の逆の現象が起きやすくなります。

 

①虫歯、②歯周病、③入れ歯が合わない(義歯不適合)、④味が分かりにくい(味覚異常)、⑤食べる機能の低下、⑥ばい菌による感染 が起きやすくなります。

 

以前にも、唾液に関してお話しましたが、今回は少し追記させて頂きました。次回は唾液を出しやすくする方法を記載します。もし、唾液が不足しているかも?とお思いでしたらきど歯科をご用命ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

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