こんばんは、きど歯科です。

 

今回は、入れ歯の話の続きです。

 

入れ歯を作ったあと、調子がいいからそのままになっていませんか?定期的に見せてくださいねと言われていませんか?

 

実は確認しなければいけないちゃんとした理由があるのです。

 

①ばい菌のチェック ②噛み合わせのチェック ③支えの歯のチェック ④適合のチェック

等が挙げられます。

 

①ばい菌のチェック

これは、入れ歯の支えとなる歯のばい菌がどれだけ残っているかきど歯科の最新の顕微鏡で確認します。実は、ばい菌がいるのは歯だけではありません。入れ歯にも付着しています。入れ歯の菌を顕微鏡で確認すると、歯と同じような顕微鏡の画像が確認できます。

 

カビの存在が確認されることが多いのですが、それを住処にして、虫歯菌や歯周病菌もいます。最新の研究では、お口のケアをすることで誤嚥性肺炎やインフルエンザの感染予防になるというものがあります。

 

つまり、お口の中にも肺炎の菌やインフルエンザウイルスの住処があるということになると思われます。歯のケアをするのはもちろん、入れ歯のケア、特に入れ歯のカビケアをすることが推奨されます。きど歯科には専用のカビ取り洗浄剤を販売しております。気になる方はお問い合わせください。

 

②噛み合わせのチェック

実は、入れ歯に使う人工の歯はプラスチック製で、硬めのものであっても必ずすり減る現象が起きます。すり減らない歯を使おうとするとセラミックの歯を使うのがいいでしょう。ちなみに、歯のセラミックと同様、汚れを寄せ付けにくい素材になっていますので、清潔に入れ歯をお使いいただけると思います。

 

すり減る人工の歯を使って、突然すり減るわけではありません。徐々にすり減っていきます。気づきもしない位の量で減っていきます。すると、他の歯の負担が増え、歯がグラグラするようになった、総入れ歯が外れやすくなった、などのトラブルが頻発するようになります。

 

そうならないように減った人工の歯を足さなければいけません。目安は3〜6ヶ月に一回です。結構幅があります。これは、入れ歯の使い方や噛むものの傾向によって異なります。硬いものが好きであれば早めにすり減るかもしれません。

 

噛み合わせ方は、きど歯科の噛み合わせ調整に準じます。椅子の4脚を合わせるが如く…云々です。

 

③入れ歯の支えになる歯のチェックは、ばい菌のチェックに加えて、グラつきの確認をします。ちゃんと汚れが取れているかの確認もして、歯科衛生士からアドバイスさせていただきます。

 

④適合のチェックは、入れ歯と歯茎のフィット具合の確認をします。歯を失うと歯茎や骨は役目を終えて無くなっていきます(廃用性萎縮)。入れ歯で機能させても天然の歯と比較すれば半分以下の刺激しか与えることはできません。

 

すると、徐々に歯茎が痩せてくるので作った時の形から徐々に合わなくなってきます。最近食べかすが入りやすくなったなどのお悩みはまさにこれです。そうなった場合は、『入れ歯の裏打ち』といって、歯茎と接する面に入れ歯に近い材料を塗って歯茎に押さえつけます。すると、痩せた歯茎に合わせた入れ歯に修正することができます。

 

これはどうでしょう?感覚的には半年程度で行うといいでしょう。

 

以上、このようなチェック項目をしているから総入れ歯であろうとも検診が必要なのです。先ほどの話では、総入れ歯でもケアを怠れば、肺炎になったりインフルエンザになったりすることもあります。

 

高齢者では、肺炎の死亡率は上位にきます。口腔ケアをすることで、命も守ることができるかもしれません。やれることはやっておいて損はありません。総入れ歯だから大丈夫ではなく、メンテナンスには意味がありますので、きちんと来院された方がいいでしょう。

 

入れ歯でお悩みの際には、きど歯科をご用命ください。

きど歯科