おはようございます、きど歯科です。

 

以前に、口の中にはカビがいて、そのカビが虫歯菌や歯周病菌の住処になっていて云々…といったブロブを掲載しました。

 

その後、患者さんがどうなったかを報告します。

 

良くなった人もいれば、変わらない人もいます。逆に悪くなった人はいませんでした。

 

良くなるのはどちらかというと普通なのですが、変わらなかった人はなぜ変わらないのかを考えていきたいと思います。

 

歯垢の中、舌苔(舌のコケ)、入れ歯などにカビは住み着いています。我々は、殆ど歯と歯の間から歯垢を採取して検査しています。

 

天然の歯であれば、歯間ブラシやデンタルフロスを使用さえすれば、かなり歯と歯の間を清潔に保つことが出来ます。ペリオバスター(今回紹介しているカビ取り剤)に頼りすぎてもいけないし、ちゃんと磨くことも大切です。

 

最近起きたことですが、歯垢除去をきちんと行なっていたのに顕微鏡では菌がウヨウヨしていたというケースがありました。清掃中に歯茎の隙間から白いツブツブが出てきました。

 

これは歯磨き粉の成分で、いわゆる顆粒で歯垢を落とす類の歯磨き剤です。この顆粒が非常に厄介で、なかなか溶けずに歯茎の中に残留してしまってるケースを良く目にします。

 

そのツブツブにばい菌が寄ってきてなかなか菌が弱まらないことがありますので気を付けてください。銘柄は公開できませんので、気になったら相談してください。

 

一番住みにくいのは天然の歯です。一番住みやすいのは10年以上経過した銀歯でしょうか?長年使い込んだ、噛み込んだ銀歯は変形しています。

 

どこが変形するかと言いますと、歯と銀歯のつなぎ目です。そこが開いてしまって汚れがかなりたまりやすくなります。むしろ、取っても取りきれないし、すぐに溜まってしまうし、といった状況に陥りがちです。

 

ですので、平均寿命が8年程度と言われている銀歯は、合いが悪くなっているのが確認されたらすぐにでも交換した方がいいかもしれません。

 

先ほど、天然の歯が一番カビが住みにくいと言いました。しかし、あくまでも『にくい』なのです。実は歯の表面にはバイオフィルムと呼ばれる『排水口ぬめり』が存在しています。

 

そこにカビや菌が住み着くようになるので、そこをしっかりと除去する方法もあります。それがPMTCと呼ばれる歯の特殊なお掃除です。

 

ヨーロッパの人々は2〜3ヶ月に1回の頻度でPMTCを行なっているので、1日に平均0.9回という歯磨き回数でありながら80歳の時点で、平均25本歯を残しているデータを叩き出しています。ちなみに日本は80歳の時点で8.8本しか残せていません。

 

やはり、痛くて歯医者に行って、痛みがなくなったら行かなくなる習慣が歯を壊しています。定期的に除菌、ぬめり取りをしっかり落としていくことが歯を守ることに繋がるでしょう。

 

また、歯を削らないことも大切ですが、削った後でも、歯に限りなく近いような治療法も出てきていますので、きど歯科では対応させていただきます。

 

また、先ほど申し上げたPMTCもご説明させて頂きますので、気になった場合はご用命ください。

 

安城市 きど歯科 0566-95-2360

きど歯科