まず歯周病菌がどのようなものなのかを患者さんに顕微鏡で見ていただきます。そして、歯周病ポケットの検査や歯茎の腫れ具合をチェックして治療をスタートします。
初診時には唾液検査用装置「シルハ」、位相差顕微鏡を使用し、口の中の状態を数値化、ビジュアル化することで治療計画に役立てます。
2歯石取りと歯周病菌の除菌
顕微鏡で検査した歯周病菌を減らすために、除菌水を使って除菌します。
消毒液を使いながら歯石を取るので、除菌も一緒にできます。
歯周病が重度であった場合は、体に配慮して抗生物質を飲んでいただいてから治療に入る場合もあります。定期的に歯石取りをしても、菌が減るとは限りませんので、定期的な除菌もおすすめしております。
3歯磨き指導
歯石だけ取っていても、1週間で歯石が付いてしまう方もいます。そのような場合、1ヶ月に1回のペースで歯石取りをしても追いつかず、むしろジワジワ悪くなってしまいます。当院での治療と併せて患者さんご自身で汚れを落とすことができるようになれば、治療もスムーズに進み、治療後も再発しにくくなります。
※むし歯治療と歯周病治療を並行して進めている場合などは、歯石取りが一度では終わらない場合があります。また、より踏み込んだ処置が必要となることもありますので、治療の進捗に合わせてご説明いたします。
治療が終了したら、歯周病を継続的に管理していく必要があります。歯と歯茎の隙間で繁殖するばい菌は2ヶ月程で元に戻ります。(個人差あり) ばい菌が元に戻ってはリスクも元に戻ります。そのリスクを少しでも下げることが継続管理の目標です。しかし、数ヶ月に一度の管理はとても疲れてしまうかたも見られます。無理なく通えるのは患者さんにしか分かりません。理論上の来院間隔はお伝えはできますので、それを参考にしてご自身に合った歯科医院の使い方ができれば幸いです。