むし歯治療(虫歯治療)

Treatment

むし歯治療の最終的な目的は、痛みやむし歯が再発しないよう処置することです。
このページでは、むし歯の症状や原因、一般的な治療法の他に当院で行っている「歯と神経を最大限残す新しい治療法」についても紹介します。

当院のむし歯治療のポイント

  • 専用機器を使用した精密な診断
  • 子どもや妊婦の方にはレントゲンを使わないレーザー診察
  • むし歯の状況を患者さん自身が把握
  • 最大限、患者さん自身の歯と神経を残す新しい治療方法

むし歯(虫歯)とは

むし歯は、歯の表面にいる細菌が食品に含まれる糖を分解する際に作る酸で歯が溶かされてしまう不治の病です。
初期には痛みを感じませんが、放置すると歯が欠けたり、ズキズキとした激しい痛みを感じたりします。

むし歯(虫歯)とは

むし歯の原因

むし歯は以下のような原因が重なることで、発症します。

  • 歯の表面に付着した歯垢・歯石
  • 細菌のエサになる糖分を含んだ食べ物や飲み物の高頻度摂取
  • 不適切な歯磨きや口腔ケア(適正量のフッ化物を使用していないなど)
  • 加齢、薬剤、放射線治療、カフェインなどによる唾液の分泌量の低下

口の中に乳製品や発酵食品を好む菌が多いと、糖質を摂取制限していても歯軋りがうまくできない噛み合わせの方はむし歯が自然発生します。で虫歯が自然発生します。その場合、唾液検査で菌の特定をおすすめします。

むし歯の症状と治療方法

むし歯は以下のような原因が重なることで、発症します。

  • C0のむし歯の症状・治療法

    C0のむし歯の症状・治療法
    症状 初期のむし歯
    穴があく一歩手前
    治療法 クリーニングと定期観察、フッ化物入り歯磨剤の適正使用
  • C1のむし歯の症状・治療法

    C1のむし歯の症状・治療法
    症状 エナメル質が溶け始めた小さなむし歯
    治療法 むし歯部分のみ最小限に削って詰め物をするか、削らずに自宅や歯科で予防処置を行い、むし歯の進行を防ぐ
  • C2のむし歯の症状・治療法

    C2のむし歯の症状・治療法
    症状 エナメル質の奥にある象牙質にまでむし歯が進行した状態
    治療法 進行度合いを経過観察しつつ、部分的に削って詰め物をする
  • C3のむし歯の症状・治療法

    C3のむし歯の症状・治療法
    症状 象牙質の奥にある歯髄という神経にまでむし歯が進行した状態
    激しい痛みが発生する
    治療法 神経を除去し根管治療を行う※症状や病状、治療法の選択によっては神経を残せる可能性あり
  • C4のむし歯の症状・治療法

    C4のむし歯の症状・治療法
    症状 完全に神経が死んでしまった状態、歯の根に膿がたまっている状態
    治療法 抜歯が必要になるケースもあるが、特殊な治療法によって歯を残せる可能性もある

当院のむし歯治療(虫歯治療)の流れ

当院のむし歯治療は、基本的に以下の流れで進みます。

  • 診察(ヒアリング)
  • レントゲンもしくはダイアグノデントによる診断
  • 治療計画の共有・説明(診断と現状と今後の進行について)
  • 治療(病状によっては、MTAセメントなどを利用)

撮影したレントゲンなどを一緒に見ながらむし歯の状態や最適な治療方法、必要な治療期間を説明し、患者さんが納得した上で治療を進めていきます。

削る部分を最小限に抑える正確な診断

当院では、削る部分を最小限に抑え、できる限り健康な歯を残すことを最重視したむし歯治療を行います。
そのためには、最初に正確な診断を行うことが重要です。当院では、以下のような機器を使用し、より一層正確な診断を実現しています。

レーザー光を利用した
「ダイアグノデント」

ダイアグノデント

「ダイアグノデント」は、レーザー光を利用したむし歯診断機器で、レーザー光を歯に当てた時の反射具合からむし歯の状態や深さなどを数値化します。2ミリ下の歯質の状態まで正確にわかるため、視診や触診よりも精密な診断が可能です。
レントゲン撮影が難しい子どもや放射線に不安のある妊婦の方でも安心してご利用いただけます。

歯科用レントゲンよりも正確な
「歯科用CT」

歯科用CTとは、頭頚部に特化したX線装置です。従来の平面写真と違い立体的な画像を撮影し解析ができるため、今までより迅速で正確な判断ができます。
当院では、撮影した画像を患者さん自身にも見ていただき、歯の状態を説明しながら治療計画をご提案します。

削らない2種類のむし歯治療

当院では歯の状態や希望に応じて、ほとんど削らず神経も取らない新しい治療方法も提案しています。

ドックスベストセメント
(Doc’s Best Cements)による治療

ドックスベストセメント

ドックスベストセメント(Doc’s Best Cements)による治療とは、鉄(Fe)と銅(Cu)イオンなどを組み合わせた殺菌成分のあるセメントをむし歯に塗布することで、無菌化を行い象牙質の再石灰化を促す治療です。
むし歯の進行状態によっては削らないまま治療が終わるので、痛みがなく麻酔も必要ありません。また、神経を取らないので治療時間が短いだけでなく、抗菌作用により再発しにくいなどのメリットがあります。

MTAセメント
(MTA Cement)による治療

MTAセメント

MTAセメント(MTA Cement)はドックスベストセメント(Doc’s Best Cements)と同様に殺菌による治療で、違いはセメント自体が固まった後に「膨張」してくれるところです。
今までドックスベストセメントでカバーしきれない程に大きいむし歯だと、神経と口が露髄(神経の一部が外に出ている状態)してしまい、神経を取らざるを得ませんでした。
ですが、MTAセメントには膨張性があるため、露髄するようなむし歯でも完全に封鎮・殺菌できます。病状によっては使えませんが、少し大きめのむし歯でも削る部分を最小限に抑え、神経を残した治療が可能です。

むし歯治療で神経を残す重要さ

神経は感覚(温度差など)を司る組織で、歯の中にある歯髄(しずい)という場所に走っています。歯髄の中には歯や歯茎に栄養を送る血管も走っていますが、歯の神経を抜くとこの歯髄も取り除かなければいけません。
ですが、歯髄を取ってしまうと歯の感覚器官がなくなってしまい、栄養も行き届かなくなってしまいます。神経を取ってしまうと平均的に15年で歯が折れてしまうと言われていて、たとえむし歯がなくなっても長く健康な歯を保つことは難しいでしょう。
むし歯治療では一般的に3回目の治療をする時、歯の神経にばい菌が入り神経を取る治療になると言われています。つまり、一度再発したむし歯の治療をする時は2回目の治療になり、神経を取る前の最後の治療になります。
神経を取った後、約15年すると歯が割れてしまうという報告もあるため、虫歯の再治療はとても慎重に行わなければいけません。

神経を抜いた場合の治療方法

止むを得ず神経を抜く場合「根管治療」という治療を行います。根管治療について詳しく知りたい方は、以下のページで詳しく解説中です。

根管治療について

根管治療を行った後は、被せ物で歯の補強をすることが大切です。神経を抜いた歯は枯れ木のようなもので、被せ物が嫌だからといってそのままにしてしまうと、治療を続けても良い結果を生みません。
被せ物をせずに部分的な詰め物で処置した場合、歯に裂けるような力が働き、歯が割れやすくなります。神経がなくなり感覚が無くなってしまうからこそ、抗菌作用のあるセラミックが歯の寿命を伸ばしてくれます。取扱い中のセラミックについては、以下の記事を参考にしてみてください。

セラミック治療について

妊娠中のむし歯治療

妊娠中はお母さんのお口の環境も変化しやすい時期です。痛みや腫れをそのままにしておくと、ご自身のみならず胎児への影響も危惧されます。
妊娠中の歯科治療に関しては、レントゲンや麻酔、飲み薬などについて配慮すべき点が多々あります。当院では、患者さんとしっかりとコミュニケーションを図り、専門的な知識の中で適切な判断をすることで安全に配慮した治療が可能です。

ご高齢の方の歯科治療

ご高齢の方のむし歯治療では、歯の健康のためだからといって長く続けてきた生活習慣などをいきなり変えてもらうのではなく、今までの生活習慣を尊重し「慣れていること」を変えない治療を提案します。
例えば、長い間すり減っている歯で食事をしてきた方が急に新しい入れ歯をつけると、噛みにくいと感じることも珍しくありません。当院では「これがいい」と一方的に言うのではなく、患者さんからの違和感や不安などを丁寧にヒアリングし、1人1人に合う治療を提案します。

ご高齢の方に多い根面齲蝕(うしょく)の治療

根面齲蝕(うしょく)とは、歯の根元にできるむし歯で、年齢が高くなるにつれて発症される方が増えます。これは、歯周病や間違った歯磨きによって歯茎が下がることも原因のひとつです。この他に、被せ物や入れ歯によって歯磨きが難しくなると、根面齲蝕ができやすくなります。
根面齲蝕の予防法は、ご自身に合った歯ブラシ・歯間ブラシを使い、正しい歯磨きをすることです。当院では、むし歯の治療とあわせて歯ブラシ選びのアドバイスや正しい歯磨き指導も行っています。